平成22年度 ぼうさい教育について

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平成22年度 興津小学校地域防災について

平成23年2月6日 興津小学校学習発表会・第2回興津防災シンポジウムが開催されました。

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興津小学校体育館で学習発表会と防災シンポジウムが開催されました。
1年生~4年生は地震が起きたらどう行動するかというテーマで、紙芝居を元にして興津の実情に合うようにアレンジをした劇を2本「まっくらぐらぐら」「ナナちゃんヨッちゃん、おちついて」を発表しました。


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実際にいろんな場所で地震に遭遇した場合を想定してストーリーは進んでいきます。博士に扮したこどもたちがポイントを説明したり、練習の成果が出た劇は、とてもわかりやすくできていて、みんな役者揃い。会場からも感心の声やうんうんとうなずきの声が挙がっていました。


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5年生6年生は総合学習で学んだ、土砂災害についての発表です。こちらは「今を生きる」をテーマに、プレゼンとマイクで発表していきました。
さすがの高学年は落ち着いた発表で、地震だけでなく大雨や台風などで、土砂災害にあう危険箇所がまだまだ興津地域にはあるということを報告し、これから大雨などで危険を察知したら、どうやって親と連絡を取ったり、どのタイミングで避難するかの判断基準は、自分たちで決めなければならないという発表でした。
ここで大切なことは「他の人が避難していないから自分も避難しない」ということで、危険が迫っているのに他の人がなにもしないから自分も行動しない「正常化の偏見」という考えに注意します。という発表でした。
危険の判断は自分たちで考える。そのために正しい情報を素早く手に入れるよう、テレビや町内有線放送など注意しておくことが大切だと、児童たちの発表に会場もほぉ~と納得の声があがっていました。


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後半は、京都大学の矢守教授をシンポジスト兼コーディネーターとして興津地区大総代・船村さん、国土交通省研究官・林さん、四万十町役場総務課長・樋口さん、興津小学校・北岡校長をシンポジストに防災シンポジウムをおこないました。
「興津地域の防災を今後どう進めていくか」をテーマにこれまでのハード面の整備とこれからのソフト面の整備について、話が進んでいきました。
こどもたちは学習して危機意識が高まっているのでこれからは、それを地域にひろげる。そのためにはこどもとの関わりを地域の人たちが深めていくという話がありました。こどもたちが学んだ知識をひろげるためには、こどもたちが話せる状況が必要です。そのためには地域の人から積極的にあいさつをしたり、学校にこどもたちの様子を見に来てもらったり、行事に一緒に参加してもらってつながりをもってもらう。話しやすい状況ができると、こどもたちはいろいろな話をしたがるので、そこでコミュニケーションがとれ情報が広がっていくという仕組みを提案しました。

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また、東北の津波被害を避けるためのルールの一つに、「津波てんでんこ」という言葉があるそうです。てんでんこは「てんでばらばら」という意味で、津波がきたらまず自分が逃げるということです。家族や人のことは生き残ってから考える。家族や人のことを心配して、戻って津波被害にあってはいけない。家族はきっとてんでばらばらに逃げて生きていると、信じて自分も逃げる。信頼関係を大切にするというお話もありました。
大総代からは、自分たちの時代に大地震はこないかもしれない。しかし準備をしておくことで、こどもたちの世代、孫の世代が困らないようにしておくことが、防災意識を高め継続させる意味があるという話もありました。
今回のシンポジウムは、こどもたち・保護者の方たちだけでなく、地域の方もたくさん参加してくださり、有意義な催しとなりました。
運営・準備・片付け等いろいろな人にかかわっていただきました。この場をかりてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

第2回地域ぐるみ学校安全体制整備推進委員会

1月26日興津小学校図書館にて地域ぐるみ学校安全体制整備推進委員会を開催しました。

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興津小学校の本年度の活動報告を、HPを利用しテレビで放送された動画をふまえて、委員さんたちと意見交換をしました。
2月6日防災シンポジウムの広報活動のお願いをして、事前の準備等ご協力をいただけることとなりました。
また、意見交換の中で、子どもたちの自転車の乗り方や、あいさつの仕方など、まず大人が気をつけていないと、子どもたちも気をつけないことがたくさんあるというご意見をいただき、積極的なあいさつや、声がけを大人たちからもしていくことで、子どもとのつながりを深めていこうということになりました。

平成23年2月6日 興津小学校学習発表会・第2回興津防災シンポジウムを開催します。

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■添付ファイル(sinpo-poster.pdf) リンク切れ■ 

興津小学校の学習発表会と防災シンポジウムを、興津小学校体育館で2月6日に予定しています。
1~4年生は劇、5~6年生は総合学習のまとめの発表、その後「興津地域の防災を今後どう進めていくか」をテーマに防災シンポジウムを開催します。

ぼうさい便り発行

本年度も、「興津・志和地域防災便り」を発行し興津・志和地域へ配布するようになりました。


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1月12日 郷分の方からお鍋を寄付して頂きました。

防災炊き出しの為に使ってと、郷分の方からお鍋を寄付して頂きました。
せっかくなので、防災キャンプ等でも使いたいと思います。

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ありがとうございました。

12月22日 第7回「小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」の結果が発表になりました。

全国47都道府県から317校・団体、1607作品の応募のなか、興津小学校は佳作を受賞しました。

12月8日 2回目の避難訓練を行いました。

地震は突然やってきます。本日は、本年度2回目の避難訓練。今日は取材班も同行しています。
NHKの取材の方々も、重いカメラとマイクを持って一緒に避難し、実際の避難訓練を体験しながらの取材となりました。


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帰り道、避難所への誘導看板をチェックしながら帰ってきました。
今回のNHKの取材については、

と12月15日朝7:45からのニュースで放送されました。

12月6日 土砂災害に対する教育プログラム「興津小学校土砂災害に関する授業④」


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いよいよ、土砂災害の授業も4回目で最後となりました。今回はいままでのまとめの授業です。
まず、おさらいもかねて興津のMAPに、自分の家・避難場所・砂防ダムとようへきのある場所を色別のシールで記していきます。


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そして、大きな地図へ班で確認しながら、印を付けていきます。そして、自分の家をしるしをつけて、大雨が降った場合、自分の家は安全なのか?安全でないのか?どうして安全でないのか?もし避難するならどの避難所に避難するか意見を出しあいました。


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出しあった意見をもとに、どの順路で避難すると安全か、またそのまま家にいると本当に安全なのか?土砂災害が起こりそうな場所など、情報交換しながらみんなの意見も参考にして確認していきます。


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 3回目の授業のおさらい「雨の状態でどんな行動をとるのか?」を、さいころを振って自分が貼り付けるカードを決め自分で決めていきます。
前回の学習が生かされていて、スムーズに行動が決まっていきます。


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そして、1回目の授業で質問した内容をもう一度質問してみます。
問1:昨日から大雨が降り続いていて、山の方からゴロゴロと変な音が聞こえてきました。あなたは一人で家にいます。
お母さんは買い物、お父さんは会社に行っています。
(1)家で家族を待つか?(2)またそれはどうしてですか?
問2:朝4時、聞いたこともないような雨音で目が覚めました。町内の放送が聞こえたような気もしましたが、雨音が強くてよく分かりません。家族はぐっすり眠っています。
(1)とりあえず親を起こす?(2)またそれはどうしてですか?
と言う質問です。さて、みんなの考えはどうなったでしょうか?


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最後は、自分の考えをホワイトボードにまとめて発表していきました。4回の授業で学んだことを含めて1回目の考え方が変わった人もいれば、変わらなかった人もいました。どちらの意見も知識を得て考えた結果ですので、間違いではありません。
ただ、意見の中に「朝4時に起こすと怒られる」という意見が数名ありました。
最後、参加者との意見交換の中で、「怒られないように最初に異変に気がついたら、起こすかもしれない。」と言うことを家族で話し合っていれば、怒られたりしないねという意見があり、やっぱり家族の会話が災害を乗り切る重要な鍵を握っているようです。
最後に、おまけとして「人の意識」のお話がありました。


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数年前に実際にあった、韓国大邱(てぐ)市の地下鉄火災の事例です。
駅に火災が起こっている列車が入ってきたが、先に停車している列車の人たちは、煙が充満してきても避難しなかった。という話です。
原因は「私だけは大丈夫」「みんないるから大丈夫」という考えが働き、逃げなかったと考えられています。
これは、「正常化の偏見」という考えで、いやなことや都合の悪いこと等「認めたくない情報」をまさか、大丈夫。みんないるからと「認めやすい情報に変える」という誰でも持っている考え方です。
この考えは、防災にも当てはまり、「自分だけは大丈夫」「みんながいるから大丈夫」と考えがちです。
実際は危ないかもしれないのに、都合の良いように考えてしまうのですね。
危険なことが起こりそうだと感じたら、情報を集めて自分自身で考えて避難することが大切です。


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最後は、参加してくださった地域の方々や土木事務所の関係者の方に授業の感想をいただきました。
大雨でも聞こえるような町内放送の工夫や、家族との普段からの話し合いが大切など、いろいろご意見いただきました。
平成23年2月6日(日)に興津小学校で学習発表会と防災シンポジウムを開催します。
4回の授業も含め、今年学習した土砂災害の学習と、今まで学習してきた地震・津波に関する学習のまとめを発表する予定となっています。
これから児童たちは発表に向けて、とりまとめをおこない・発表の練習をしていきます。
ぜひ学習発表会と防災シンポジウムに参加して頂き、児童の成長を見守って頂けたら嬉しく思います。

11月25日 土砂災害に対する教育プログラム「興津小学校土砂災害に関する授業③」

今回は、どの状況でどんな行動をするかという課題。2班に分かれてまず、雨の状況を並べていきます。
そのあと、周りからの情報はどんなものがあるか並べます。


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班で話し合い、まず状況と周りの情報を完成させました。そして、班の意見をホワイトボードに貼り付けていきます。


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自分たちの意見がまとまっていきます。そして班ごとに、なぜそれを選んだか説明していきます。右の班は意見が分かれました。
答えは一つではありませんので、意見交換がとっても大切です。


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そして、状況に応じた自分の行動を書き、貼り付けていきます。そして自分たちの意見を発表しホワイトボードに書き込んでいきます。
ところで、バケツをひっくり返したような雨とはどれくらいのものなのでしょうか。今回はタンバリンとBB弾を使って、音で体験してみました。
袋の中にタンバリンを入れ上からBB弾を勢いよく流します。


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最初は、ビーカーで10mmの降水量を実験して音を確認です。徐々に増やして、最後は本当にバケツをひっくり返してどしゃ降りの雨を実験しました。
部屋中にバラバラと音が広がり一時ですが、バケツをひっくり返したような雨音を経験できました。


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最後に、みんなの意見や実験の結果を含めてもう一度自分の行動を考えます。
そして、専門家の意見を聞いて自分の行動で正しいのかどうか話し合いました。
自分で情報を集めそして考える。家族に連絡したり、家族と話し合い避難するかどうかなど、どのタイミングで行動にうつすか。
自分たちの状況に応じた判断ができるか。など大雨に対する基本的な考え方や行動を学ぶことができました。
本年度のぼうさいマップが完成しました。
今年のぼうさいマップは、5年生は興津地域の土砂災害の危険箇所を調べ、6年生は興津峠の土砂災害の危険箇所を調べた。2枚組となりました。


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(左画像)5年生の作品 (右画像)6年生の作品


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地震だけに限らず、大雨や台風などで、地盤がゆるみ山が崩れたりして道路が壊れたり家が巻き込まれたりすることがあります。
補修工事などで、危険箇所は減ってはいますが、まだ工事が行われていない場所もあります。自分たちで危険箇所を調べ、どこがどんな風に危険なのか把握してマップにまとめました。


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土砂災害に対する教育プログラム「興津小学校土砂災害に関する授業」とも連携した、身近な危険箇所に着目したマップとなりました。

11月5日

南海地震を想定しての避難訓練です。
約100秒の揺れの後、校舎では火災が発生し、さらに落下物が落ちてきて、逃げにくいという設定で避難訓練です。
揺れがおさまるまでは、机の下でじっと我慢しています。耐震工事も終わっているので耐えられるはず・・・


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揺れがおさまったら、教室に備えてあるヘルメットをかぶり、煙よけのハンカチを口に当てて、先生の誘導で、避難します。
煙ももくもくとあがり、上からは落下物と、地面には落下してきた障害物があります。上も下も気をつけて避難します。


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そして、津波がくる前に避難所まで走ります。
本当の地震がきたら、道はこんなにきれいじゃなく、壁や家が倒れていてとても走れないかもしれません。
さらに、余震もあるかもしれません。
けど、興津地域の津波最大予想の大きさは約12mです。そして津波到達時間は地震発生から約15分後・・・
それまでに、海抜12m以上のところまで必ず移動しないといけません。


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避難所入り
ここから、坂道になります。さあ、あと少しだ1年生もがんばれ 海抜12mの目印が見えてきました。ここまでくれば、とりあえず一安心


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あわてず、人数確認。
全員が到着するまでかかった時間は7分30秒、津波がくる前に避難が全員できました。
実際は、いろいろな障害物があったりして、倍ぐらいの時間がかかるかもしれませんが、みんな実際の避難距離と時間を体験し、いざという時もあわてずに避難することができる、訓練になったと思います。

10月28日 土砂災害に対する教育プログラム「興津小学校土砂災害に関する授業②」

さて今回は、土砂崩れがおこりそうな場所の報告と、改良工事が行われている場所の報告。そして、砂防ダムについての実験


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家の裏などで「よう壁」が完成している場所や、よう壁はあるが古くなっているなどみんなで、実際に見てきた場所を発表し、よう壁がある場合とない場合ではどうなるか考えました。
そして、谷にある砂防ダムは、どんな役割をしているのか実験をしながら調べてみました。
今回は、地元の方々にも参加して頂きましたので、一緒に実験です。


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実験道具を、地元の方に手伝ってもらいながら作っていきます。
山折り谷折り、しっかり折って谷を作ります。


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さあ、おかしを土砂に見立てて、谷の上から流します。
よう壁がない場合は、下の家に土砂が流れ込み大惨事となってしまいました。


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よう壁がある場合は、しっかりとお菓子の土砂は、止まっています。下の家も無事でした。
さらに、よう壁の場所を変えてみたり、おかしの土砂を流す高さや量を変えてみたり、谷の模型を急な角度にしてみたりと実験は続きます。


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この後、みんなで感じたことや感想を発表しました。危険な箇所を理解し、ただの壁ではなくみんなの安全を守っている壁だということが分かったのではないでしょうか。
今回も地元老人会の皆様や、新聞・テレビの報道の方もたくさんおいでて頂きました。
地域と学校をつなぐとてもいい授業になったと思います。

10月26日 防災マップ作成のためのフィールドワーク

今年の防災マップは土砂災害をテーマにしています。
町へとつながっている道は興津峠1本だけ、しかも急な山道と言うことで道幅の狭いカーブが続きます。
道路の改良工事も継続的にやっていますが、崖崩れの可能性のある危険な箇所や、ガードレールのないところもあり、今回は、歩いて調査をしました。


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今回は特別に、工事中の現場も取材させてもらいました。


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狭かった道が広くなり、崩れないように斜面も補強工事がおこなわれています。
工事関係者の方々のていねいな説明聞きながらの見学、ありがとうございました。
子どもたちが肌で感じた、この情報はマップに書き込まれていきます。

10月19日 兵庫県立舞子高等学校視察団来校

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環境防災科が設置されている兵庫県立舞子高等学校から、「全国の先進事例を調査し、その結果を舞子高校の周辺自治会へ還元しながら、よりよい地域活動のあり方を探っていきたい」という趣旨で視察団が来校しました。学校長がプレゼンをふまえ興津の状況と活動を説明し、避難所などの見学を行いました。
実際に大地震を被災した地域からの視察でしたので、防災についてお互い良い研修になりました。

10月4日 土砂災害に対する教育プログラム「興津小学校土砂災害に関する授業①」

国土交通省・国土技術政策総合研究所・危機管理技術研究センター さぼう研究室 京都大学 交通行動システム研究室・筑波大学 リスク工学専攻 公共心理学研究室と共同で土砂災害の授業が始まりました。


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クロスロードゲーム(2つの意見をあげて、どちらを選択するのか)で、朝4時に聞いたことのないようなすごい雨音がしています。
町内放送もあったような気がします。
「あなたは、親を起こしますか?」というような質問に答えていきました。
3Dで見える興津の写真を見ながら、「がけ」や「谷」を探して土砂災害の危険個所をチェックして、フィールドワークを行いました。
報道各社も取材に来てくれて、子どもたちも真剣に取り組む様子がテレビでも放送されました。

8月5日~6日防災キャンプ


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今年の防災キャンプは雨でしたが、合間を縫って興津消防団の皆さんと放水体験を行いました。
どしゃぶり雨で外にテントが張れないので体育館でのテント張りました。
そして、薪を使っての飯ごう炊飯さすがの上級生で、上手にご飯を炊いています。


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興津地域大総代にも応援にきてもらいました。みんなで作ったカレーを味見してもらいました。
夜は、消防団の方々が見守るなか、夜間避難訓練を実施しました。真っ暗な道を懐中電灯で照らしながら慎重に避難所へ移動します。
今年も全員無事に避難所まで行き、帰ってくることができました。この経験があわてない自分を作る一歩一歩になるはずです。

イブニングKOCHIで放送された動画です。

(プレゼンデータが膨大になるため資料を抜粋して掲載しています)


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四万十町立興津小学校

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