平成31年度 校内研究
(1) 教育目標
『 知 徳 一 体 』
~自分の頭と心で考えて行動できる子ども~
(2) 研究主題
「自分の考えを表現し、ねりあい、思考力を高める児童の育成」
~基礎基本の徹底~
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主題設定理由
本校児童は、あらゆる活動の場面で素直に前向きに頑張ろうとする姿が見られる。各授業をはじめ、朝マラソンや長縄跳びなどの体育的な活動、発表や音楽などの集会活動、委員会活動やクラブ活動などに積極的に取り組んでいる。一方、ゆたかな自然環境の中にありながら児童の生活体験は十分とは言えず、様々なメディア環境の中で過ごすことが多くなっている。
また、本年度も全学級が複式学級となっていることや各学年が少人数のために固定的な人間関係となり、多様な意見を練りあうという点は弱くなり、「自分で考え、相手の気持ちに寄り添いながら行動できる」ことは難しくなっている。それは、学習の場面でも同じである。自分の考えを持つまでに入り口で立ち止まってしまう児童、書いてある内容が理解できずにどうしていいのか分からない児童、先に発言した児童に合わせてしまう児童などが見られる。
さらに、文章の読み取りや決められた約束や字数で文章表現をすることが弱点となっている。各教科の単元の用語を使って考え方を説明したり、自分が分析したことを相手に分かるように伝えたり、色々なツールを使って表現することが全体的に苦手であることから、本主題を設定することにした。
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研究仮説
まず、学習教材や、資料を使い自分なりの考えを導き出したり他者の考えと比べたりする。自ら感じたことや思ったこと、考え方などを述べ、その根拠となる理由を明らかにする。そして、その理由を相手に納得してもらえるよう伝えるために、絵や、図、式、文章等で示すなど、使うことで錬りあいが生まれ思考の深まりへと到達できると考える。
研究仮説
「学習過程に根拠のある思考活動と書くことを取り入れ、子ども相互の学び合いを工夫することで、学びのコミュニケーションを成立させることで、めざす子どもへと迫ることができる。」
3. 研究の方法
(1)課題やねらいをもとに、自分なりの考えを導き出し他者と比べる
(2)自らが感じたこと、思ったこと、考えたことを述べ、その根拠となる理由を明らかにする。
(3)その理由を相手に納得してもらえるよう、絵や図式、文章に書き表して伝える。
(4)常によりよい考えを探求し続ける。
*上記のことが学習過程にくみこまれ「根拠のある思考活動を伴う子ども相互のコミュニケーションの
成立」のある授業を継続して実践する。
(3) 研究の重点目標
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研究授業の充実により、授業力の向上を図る。
・研究授業の充実
・子ども主体の授業づくり(授業の流れを児童が分かっている)
・講師招聘を行う
・算数の授業スタイルを整える。
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学力向上に向けて、基礎学力の定着と個に応じた指導を継続する。
・到達度把握検査や学力検査の結果を分析し授業に生かす
・児童の意欲を引き出す工夫のために、Q―Uアンケートなどの活用
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表現力を育むために自己表現力やコミュニケーション力を育てる活動を充実させる。
・読む、書く指導を充実させる。
・発表する姿勢、感想を持って聴く姿勢を育てる具体的な手だてを行う
4. 計算力を上げる。
・帯タイムを活用し、全校児童一斉のスピード計算を行う。
(4) 研究の進め方
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研究授業
・全員が1回研究授業をする。(今年度は算数で行う)
・事前研究、事後研究は全体で行う。
・授業を見る視点、授業評価表を元に研究協議をする。
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講師招聘
・校内研充実のため講師を招聘する。
3. 指導の交流
・特別支援教育支援員との連携を図り、子どもの指導方法を確認する。
・日々の子どもの様子や様々な指導事例や、悩みなどについて交流し、指導力の向上を図る。
4. 北ノ川授業スタンダードを基本にする.
・日々の授業で大切にしていく約束として北ノ川スタンダードを全学級で実践していく。
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