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高南台地区域2

市生原の石積み堤防

所在地/四万十町市生原
管理者/四万十町
平素は穏やかな川面を湛える四万十川も、台風時や豪雨時の増水は流域の人々の脅威である。そこで、氾濫から農地を守るため、石垣による堤坊を築き、護岸のために川岸に竹を植えた。この竹による護岸は野中兼山が奨励したものとも伝えられている。
市生原には明治末期から大正時代にかけて築かれた延長300mの石積みの堤防が残り、また、四万十川両河岸には護岸のために植えられたという竹林も見られる。市生原の水田は、これら先人たちの四万十川に対する備えによって守られてきた。
石積み堤防 | 底部の幅6m 上部の幅4m 高さ2m 延長300m |
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清水大橋

所在地/四万十町米奥
管理者/四万十町
この橋が架橋されるまで、対岸への往来には上流の一斗俵沈下橋まで回らなければならなかった。このため地域の人々は「清水が瀬」にイシグロを積んで橋台を作り、幅1m足らずの板橋を架け往来していた。しかし、板橋は冬季には凍結して転落事故が発生し、夏場には洪水のたびに流失して架け替えは両集落の重荷であった。
清水大橋は、昭和40年の架橋で、窪川地域では一番新しい沈下橋であるが、水中の工事は困難を極め、完成まで6年もの年月を費やしている。現在は、老朽により通行止めとなっているが、米奥には小学校や商店があり、通学や買い物などの日々の往来に利用されてきた橋である。
架橋年度 | 昭和40年 |
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路線名 | 町道米奥北ノ川線 |
周辺環境 | 地勢:平地、水流:急流 |
通行 | 通行止め |
代替橋の有無 | 有 |
橋長・幅員 | 橋長102.1m・幅員2.8m |
橋脚 | 本数:16本、構造:鉄筋コンクリート、形状:直方体 |
床版 |
厚さ:30cm、天端高:10cm、形状:直方体 |
県道窪川船戸線

所在地/中土佐町境〜
四万十町川角清水谷乙917-8
管理者/高知県
この一帯は、県内でも有数の穀倉地帯で、仁井田郷と呼ばれた時代から米作りの盛んな地域である。四万十川に築かれた堰や水路によって開拓された広大な田園の景観が道沿いに広がっており、ここで生産される良質米は仁井田米というブランドで知られる。 県道窪川船戸線は、元は、窪川から旧大野見村吉野に至る郡道として大正2年から整備が進められ、昭和3年に野老橋、翌4年に大野見奈路橋が架橋され、自動車の通行が可能となった。この道は、仁井田米という良質米の産地を支える重要な道である。