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「しまんと健康ステーション事業」身体活動計利用者の身体状況や健康意識等の変化に関する分析報告について
四万十町では、2019年11月から「しまんと健康ステーション事業」を開始しました。
本事業は、歩数と早歩きなどの中強度運動時間を計測できる身体活動量計の無料貸し出しを通し、歩くことによる運動習慣習得の支援を行い、健康寿命の延伸を目指しております。
事業開始から1年が経過し、今回、身体活動量計利用者の身体状況や健康意識等への効果を検証しました。
1.調査対象者の属性
(1)対象者
対象者は2019年11月~2020年11月までの身体活動量計利用者(532人)で、そのうち、選定基準※をもとに抽出した84名を分析対象としました。
※選定基準
2019年11月〜2020年10月の期間において、事前・事後のアンケート調査実施および活動量計データを8ヶ月以上取り込んでいる参加者
(2)年齢・性別
年齢は60~70歳代が全体の66.7%を占め、性別は女性が76.2%でした。
(3)事業参加きっかけと理由
事業を知った理由は「口コミ(29.6%)」が多く、参加理由は「健康保持増進(64.3%)」が多かったです。
2.分析方法
事業参加の前後のアンケートと身体活動量計で計測した身体活動量・質データを用いて分析を行いました。
3. 身体活動量の変化
身体活動量計利用開始後、歩数は有意に半年後に増加(+555歩)し、次の半年後で減少(▲609歩)しました。一方、中強度時間は半年ごとに有意に減少(半年後▲5.7分、1年後▲7.0分)しました。全体的に見ると春に向け身体活動量が増加し、春から夏にかけ気温上昇とともに減少があったため、季節の影響を受けていることも見受けられました。
4.健康状態について
健康観の改善者が増加(+18.8%)し、不安などの心理的状態が改善したと27.1%の人が感じ、事業参加後に活力感や満足感を感じた人が約半数(50.7%)いたため、一定の効果が見られました。
5.生活習慣について
ウォーキング頻度の増加(+24.4%)や血圧測定頻度の増加(+12.1%)等の改善があり、健康意識の高まりから、健康行動が促進したことが伺えました。
6.行動変容および健康行動に影響を及ぼす因子について
事業参加を継続できた理由としては「活動量計(57.6%)」が最も多く、継続するために必要と感じるものは「体の変化がわかる(45.9%)」と「データ取り込みの利便性(38.8%)」が多かったです。
行動変容および健康行動に影響を及ぼす因子について(PDF:445KB)
7.今後について
利用者のモチベーションを維持していくため、事業に参加しやすい環境づくりと定期的に健康行動に対する評価をフィードバックしていく機会を設けていくことが必要ということがわかりました。
また、今回利用者が少なかった生活習慣病が発症しやすい壮年期に対しての取り組みを検討していく必要があります。
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健康福祉課
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